建築でコンピュータ、する?
2024年9月20日(金) 10:17 JST
上の画像を入れ替えました。四次元の「正四面体」の三次元像です。20150729
今年も普遍(「教養課程」のことです)の講義「かたちの論理」を担当しました。大学学務のアレンジで工学部の学生が居ない(=建築の学生も居ない)講義なのですが、文系の学生だけでなく理学部・医学部の理系の学生との混合クラスなので、講義の構成を二段構成にしています。前半は座学、後半はスクリプトによる立体造形です。後半では好き勝手に楽しくやっています。
したがってレポートも二種類提示して個々の学生の好きな方を提出してもらっています。後半部分対象の課題はそのものズバリ、3D造形をせよ、ですが、たった4回の講義ですからかなり無理があります。それを補うためにしっかりした教科書を作って頒布しています。昨年度の最優秀作の記事スクリプティングによる造形教育の試行で、どの程度まで学生がついてきてくれるのか、参考になると思います。今年度は出題したばかりですが、面白い作品が出てくればまたこちらで紹介したいと思います。
さて、
拙著「計算機言語で形を造る」はそこそこ引き合いもあり、教育者冥利につきます。ありがとうございます。
さて、すぐに対応できればよかったのですが、OpenSCAD 2015.03公開から数カ月を経て、なんとか校正を済ませることが出来ました。β版の段階から準備しておければよいのですが、GDL教科書の更新と競合してしまい、この時期になってしまいました。申し訳ありません。
もしかしたら今年最後の記事になるかもしれません。論文シーズンまでまだ間があります。二回続けて建築構法教育の教材研究についてでしたが、今回は普遍※の学生向けにこの春実施した講義の様子をご紹介します。
※千葉大学では教養課程のことを普遍課程と呼んでいます。
この講義は工学部の学生が受講できません。つまり、建築の学生はいません。少し残念ですが、そうはいっても、大学に入学して間のないフレッシュな頭脳にこそスクリプティングでの3Dモデリングはふさわしいと考え、それように教科書を準備して臨みました。使用した教科書へのリンクは最後に示します。
上のスナップショットが最優秀作品です。受講生には、優秀作品は3Dプリンタで出力して次年度の講義で紹介後進呈すると約束していました。まだ半年ありますが、年内にケジメをつけておくことにしました。