建築でコンピュータ、する?
2024年10月 8日(火) 14:28 JST
デジタルアーカイブ研究の最初期に作成した五重塔初重模型(1/15スケール)を解体しました。
研究室のデジタルアーカイブ化研究は2005年頃にスタートしていて、この模型は法華経寺五重塔(千葉県市川市)のアーカイブ化研究のなかで、作成した三次元モデルの機構的な正しさを検討するために2008年~2010年度の期間に作成したものです(実はこの模型は二代目で、初重1/4を作成した初代(2007年度)もあります)。
本研究室が城郭(内堀の中)の三次元モデル化を担当した姫路城のCG復元プロジェクトが神戸新聞で紹介されました。
姫路城は現存する部分のみでもかなり巨大な城郭でありますが、播州姫路城図(元禄12年~宝永元年)を見ると、現在広場となっている西の丸、三の丸にも御居城が建ち、それを囲むように櫓があったことがわかります。今回はこの播州姫路城図に描かれた往時の姿を三次元モデル化することになりました
共著ですが、新しい本が出ました。研究室での3Dプリンタの活用についてまとめています。ちょっと高いのですが、参考までに出版社のURLをお知らせします。
DeAGOSTINI社のマイ3Dプリンター第21号に当研究室に関係する記事が掲載されています。
3Dプリンタそのものを自分で作るという発想が面白いですね。一歩進めて3Dプリンタで3Dプリンタの部品を出力できるようになると自己複製機械の実現もみえてきますね。
注:ArchiFuture2014(10月23日)はすでに終了しています。
ArchiFuture2014の丸紅情報システムさんのブースにて、三次元プリンタによる姫路城大天守のスケール模型を展示しました。「姫路城大天守デジタルアーカイブプロジェクト」の報告としてはずいぶん間があいてしまいましたが、着々と三次元モデル化、模型化検証を進めています。
これまで何度か紹介している法華経寺五重塔のスケール模型と比較すると部材が密に組み合っている雰囲気は組物などがない関係で劣ります。が、継手仕口などの細部の造形の細かさは姫路城模型のほうが精緻に作りこんであります。11月1日に予定されているオープンキャンパスでも公開予定ですので、気になった方はぜひ。