建築でコンピュータ、する?
2021年3月 2日(火) 20:51 JST
建築施工現場での複合/強化現実感の応用例として、鉄骨などの角材の中心を得る、といったデモを作成しました。
今回は、施工現場での利用ということで、コンピューター、デバイスの携帯性も考慮してみました。
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2つのWEBカメラをうまくつかうと裸眼立体視ビデオを作成できます。とはいえ、左右カメラの位置あわせはなかなか難しいものです。院生のK君にちょっとしたマウントを作ってもらいました。作例は近々動画デモのページで公開します。(注:動画デモにすでに掲載しています。)
さて、この裸眼立体視用ツインカメラ、コストはどれほどでしょうか。
実はこのカメラ、XBOXというゲーム機専用です。これがWindowsXPでも使えます。1台4000円程度ですが、そこそこきれいな動画を撮れます。ピント合わせがマニュアルなのはお値段から考えれば仕方ありません。
いずれはiSightのようなオートフォーカスな少し高級なWEBカメラで改良版を作りたいと考えています。3倍以上高くなってしまいますが。
こういうお手軽なおもちゃでも、少し手を加えると実用的な道具に仕立て上げられるのがおもしろいところです。
WEBカメラは近距離からオペレーターの顔を写すことを目的としているため、広角タイプのものが多いです。機種によってはデバイスドライバで補正している場合もありますが、ひどく歪んだままのものもあります。歪んだまま複合現実感に応用すると違和感があります。そこで補正することになります。 デモページへ
このデモで使っているカメラは少し前人気の高かったCreativeLiveUltraです。受光体部分に障害があるようで赤いノイズが出ていますが、これは補正とは関係ありません。
さて、HMDで表示することを考えると、HMDは割と狭い画角(レンズでいえば望遠タイプ)をもっているため、歪みのひどい外周部は使われません。PC側の能力が劣る場合(ex.モバイル機種)には歪み補正処理をキャンセルして良い場合もあります。
このあたり、カメラの画角とHMDの画角の調整については、またいつか。