建築でコンピュータ、する?
2021年3月 2日(火) 20:34 JST
以前紹介したペントミノですが、「数千パターンも正解があるなら適当にやっていればできそうですね。」と軽口を叩いたら、やってみよとの話になりました。折角なので、三次元版(駒を構成する正方形を立方体として作成したもの)を作ってみました。
建築物のデジタルアーカイブ化に関する研究を更新しました。三次元モデルを、実際に模型化することで整合性を確かめていく手法について報告します。部品毎に模型部品化を行っているんですが、納まりの加工だらけの側柱なんかはかっこいいですね。現在、模型部品化しながら組み上げているんですが、実際に模型があると、五重塔の構成がよくわかります。
また、その他の画像デモを更新しました。三次元加速度センサーを使って写真撮影時の方向データを得ることで、方向データを利用した写真管理に挑戦してみました。写真撮影時の方向データがあるといろいろと面白いことができそうです。
ペントミノです。テトリスと似ていますがその名前の通り5個の正方形の組み合わせでできる形(以後「駒」と呼びます)を長方形の盤面にぴったりとはめ込むパズルです。かなり昔、とあるバーで暇そうにしていたらこれの3次元版を出されまして、四苦八苦した記憶があります。もちろん、少々酔いが回っているので*1解けませんでしたが。
*15x4x3、6x5x2、10x3x2で立体的に組みます。この記事を書いた今は、しらふなら何とかなったとはもはや思いません(笑)。
このペントミノ、簡単そうに見えて難しいです。盤面の形によっては何千もの解があるくせに、なかなかその一つにたどり着けません。これをPrologで解くというのが今回のテーマです。
![]() |
![]() |
丸数字は解の得られた順番。8個ありますが、点線で線対称になっています。 |
前回コッホ曲線を「収縮型」で描いたので、今回は「膨張」型でコッホ曲線を描くプログラムを書いてみました。
建築設計の実際は、たくさんの制限(面積、高さ、建坪率、容積率)を満たしながら<解を求める>ことなわけですが、膨張型を採用するとそれらの制限の処理に頭を悩ませることになります。うちの4年生も卒業制作でこれらを何とかしようと必死で努力しています。
この記事は絵を描くだけが目的なのでそんなうるさいことには一切構いません(笑)。
(全部読むには 全文表示 をクリックしてください。)
ハノイの塔もナイト・ツアーも、有名なパズルはその計算量が半端じゃないですね。Prologだと直感的にプログラムが書けるのはよいですが、成果の確認に余計な手間が掛かることがあります。結果を待っている間にC/C++で書き直せそうです(笑)。新しいパズルへの挑戦はひと休みにして、グラフィックにPrologが使えるか、ちょっと考えてみました。
最近、建築の世界ではアルゴリズミックデザインという言葉が流行っています。どうして今頃流行るのか理由は定かでないですが、うちの研究室でもfDLAなんてものを考案していろいろ試行錯誤しています。fDLAについては、このリンク先をご覧ください。
(全部読むには 全文表示 をクリックしてください。)