建築でコンピュータ、する?
2025年4月27日(日) 08:40 JST
当研究室ではグラフィソフト社のArchiCADをメインで使っていますが、某「異種CAD間での協調設計」研究※を始めるに際し、ArchiCADとペアになるCADを検討しています。その関係でSketchUpを評価することになりました。
※本研究に興味のある方はお問い合わせください。広く共同研究パートナーを募集します。
当研究室の研究ではなんらかの方法でCADをカスタマイズして使うことになるわけですが、ArchiCADのGDLのように、SketchUpにもスクリプト環境が備わっています。ただし、Ruby言語で、好みは分かれるでしょう。さらに。SketchUpのRubyにはデバッグ環境もなく、いわゆるPRINTデバッグになります。ちょっと他人にはお勧めしにくい環境ではあります。
とはいうものの、使っているうちに馴れてくるもので、冒頭の絵のようにSusanの足下にペンローズタイルの模様を描くぐらいはできるようになりました。
ただ、ちょっと変わったクセがSketchUpにはありまして、それは
昨年に引き続き今年も東京ビッグサイトで行われた「3D&バーチャル リアリティ展」に当研究室で作成した模型を出展しました。
今回出展した模型は、ツーバイフォー工法でつくられた住宅の模型です。 大引を支える鋼製束や床下の換気を行うための基礎パッキンなどの細かい部材も3Dプリンタで出力してあります。またツーバイフォー工法では柱などで材を重ね断面積を大きくすることがありますが、この模型では実際に作られる住宅と同じようにツーバイフォー材を何枚か出力し、重ねて柱としています。
3Dプリンタでは複雑な形状も一体成型できる事もひとつの特徴ではありますが、今回の模型の様に実際の施工を意識してパーツを出力し、組立てていく事も重要な3Dをプリンタの使い方です。 普段は研究室にて展示しているので、お越しの際は、ぜひ御覧ください。
四月に入って新四年生がゼミへ参加するようになり、ゼミやGDL講習会で使うゼミ机周りの椅子が足りなくなったので木工の講習を兼ねてベンチを製作しました。昨年度の棚、テーブルの木工(こちら)で使用した三層パネルの余りを使い、最大四人座ることのできるベンチ(もちろん見た目も大事)というなかなか難しいお題に対し、とりあえず三次元CAD(GDL)でモデリングしてエスキスをしながら案を固めていきました。そんな因果もあって、第一回のGDL講習会(こちら)では、直方体をかくBRICKコマンドや座標変換を使ってこのベンチをモデリングしています。講習初回ということでモデリングの課題ではディテール表現を省いており、実物の方が少し凝った作りになっていますので、簡単に製作風景を交えながら紹介したいと思います。
山口県デザイン協会賞を受賞しました。 2012/12/23追記
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山口県宇部市にある、ときわ公園が毎年開催しているイルミネーションコンテストに当研究室から今年も作品を応募しました。(去年の様子はこちらから)
今年はカーボンナノチューブの一種のであるカイラルチューブと星型交差多面体を組み合わせてイルミネーションを作成しました。単純な幾何学で構成される2つのオブジェですが、実際に制作する場面では難しいところもあり設計や施工方法など工夫した部分があるので、続きで説明していきたいと思います。
2012年11月8日 更新
2012年11月6日 初稿
多数のご来場ありがとうございました。今年は例年にもまして幅広い年齢層に加え、建築業界の方々もちらほらお見かけできました。会場の様子、展示物の紹介については、準備ができたものから掲載いたします。
参考:オープンラボの予告記事はこちら。