建築でコンピュータ、する?
2025年4月27日(日) 08:58 JST
本年度のGDL講習会では、例年作成していたGDL講習会のページを作成しません。変わりに、GDL講習会で出題した宿題とその解答を載せるページを作成していくことにします。講習は、コマンド類について説明し、講習で学んだコマンド類をテーマにした宿題を考えるといった感じで行っています。進度は昨年度(こちらです)と大体同じですので、このGDLに興味のある方、ぜひ過去のページを参考にしながら宿題に取り組んでみてください。
第1回目のGDL講習会では、基本的な図形の作成方法と、座標変換について講習を行いました。宿題として「Platform Bench」のモデリングを出題しました。この課題のポイントは、柱脚部分の回転(座標変換)のさせ方です。
今年もGDL講習会で学んだ成果を発表するGDL作品発表会(通称GDL運動会)が行われました。今年で4回目の発表会になりますが着々と作品の質があがり、研究室の院生(講習生ではありませんが余興?としてGDL作品を作っています)のハードルもあがってきています。建築物からおもちゃ、折り紙まで、いろいろなモデルを作成する中で言語によるモデリングに慣れていければいいですね。では、今年度の作品を紹介していきます。
前回のGDL講習会では、ゴールデンウィーク課題として「かっこいいシェルをモデリングしてくる」を出題しました。講習生のみなさんが何点かシェル(というより曲面といった方が正しいかもしれません(笑))を提出してくれたので、コンテストを開催しました。素敵な作品を三点紹介したいと思います。
三角関数と放物線を組み合わせた曲面です。こんなエッグスタンドがあってもおしゃれですね。
一見シンプルな形状ですが、右から左にかけてねじるような意匠が凝っていますね。このような屋根を時々見かけますね。
二枚の曲面を組み合わせた形状です。上の曲面と下の曲面が接っしているのがわかるかと思いますが、スクリプトによるモデリングは、このようにディテールを抑える制御を行うのに向いています。マウスでのドローイングでもこれに似た形状を描くことが出来ますが、上の曲面と下の曲面が接するディテールを表現するのは難しいかと思います。
スクリプトによるモデリングでは、数式を適当に組み替えると思いもよらない形状ができることもあります。自分の望んだ形状に狙いを定めてスクリプトを組むのは結構難しかったりしますが、基本的なシェルの書き方がわかればあとは練習と慣れです。夏前にはGDL作品の発表会(通称GDL運動会)を行う予定ですが、どんな作品ができるか楽しみです。
前回のGDL講習会では、FORループと配列(DIM)を使って三次元のシェルを描く方法について講習を行いました。FORループや配列は、スクリプトでのモデリングではよく使われるのですが、コンピューター言語の初心者にはなかなか説明は難しいですね。四苦八苦しながらですが、下図のようなメッシュを作成するところまで出来ました。左がEP(Elliptic Paraboloid)シェル、右がHP(Hyperbolic Paraboloid)シェルです。
前々回までの演習では直方体(BRICK)や円柱(CYLIND)、球(SPHERE)などマウスのドローイングでもかくことのできるものを扱いましたが、前回からいよいよスクリプトでかいた方がよさそうなモデルの講習に入りました。面白くなってきたところですが次週のGDL講習会はゴールデンウィークのために休みです。二週間ほどすっぽり空いてしまってはせっかく習ったことを忘れてしまいます。ということで、ゴールデンウィーク課題として「かっこいいシェルをモデリングしてくる」を出題しました。素敵な提出作品があればこのHPに載せたいと考えています。講習生のみなさんがんばってください。
2010/04/17 更新
締め切りました。5月中旬頃から講習会2010の様子を本ホームページで紹介します。
GDL講習会来年度もやります。毎週金曜5、6限(全10週程度)、4月9日開講の予定です。
この講習会は、平沢研究室所属の4年生向けのものですが、希望者にも開放 しています。ゼミ室のキャパシティや指導する院生の人数の関係で、あと数名分しか枠がありません※が告知します。希望者は平沢研究室(創造工学センター3階)まで連絡ください。締切は4月9日、希望者が枠を超えた場合はこちらで選考します。
GDLとは、ArchiCAD上で使う机や椅子などのオブジェクトをモデリングするための言語です。CADで図面を描いているときに、すこし凝った形状を描こうとしても、ツールの都合で描けなかったり、、、といったことがあったかと思います。例えば立体トラスなどは、CADのそのままのツールで描くのは難しいですね。GDLでは、スクリプトによって三次元のモデルを描くことができます。座標値などを計算し、それぞれを繋いでいくことで、CAD上で扱える三次元モデルを作成することができます。
2009年度のGDL講習会についてはこちらに概要があります。講習会修了後の力試し(通称:GDL運動会)についてはこちらをどうぞ。
※
建築情報処理(3年後期)の履修者を優先して
います。2011年のGDL講習会を受講したい学
生は「建築情報処理」を受講しておきましょう。