建築でコンピュータ、する?
2024年12月13日(金) 01:24 JST
Kindle版ですが、およそ5年ぶりにGDLプログラミングマニュアルを更新しました。
ArchiCAD V23での動作確認と操作手順説明の修正をし、また、画面も全て撮り直しました。
ホームページで紹介している中級編を取り入れて、初級編・中級編の2部構成への変更も企画段階ではありましたが、実質的にリフレッシュのみとなりました。
内容・構成はまったく変わりはありません。旧版をお持ちの方は再購入される理由はないです。見た目は新しくなりましたが。アマゾンでのリンクはこちらです。
ここ数年、GDLのような言語ではなくて、ネットワーク図を描いて独自コンポーネントを作る作法(Visual Programming Language)が初心者ウケして、今回のGDL本のリフレッシュももはや不要なのではないかと思うこともありました。どうせなら、VPLの本を書いたらどうかという意見も当然ありました。
作業に入ることなく、ああしたらどうか、こうしてもおもしろい、といっているうちにほぼ1年が過ぎ、もう止めようかと思った矢先に今回のコロナ禍で在宅勤務となり、この逆境をチャンスにしようと作業を開始しました。まさか在宅勤務が1ヶ月で済まないとは予想できず※、作業量の見通しから新しい本の企画には向かわずに、こうしてGDL本をリフレッシュするだけになりました。2ヶ月になると事前に分かっていたら別の選択肢もあったかもしれません。
本の宣伝だけしていればいいのに、こんな企画の裏話を続けるのには理由があります。それは今回の作業で強く思ったのはGDLは不変ということです。2013年年初のGDL本を出版してから「GDLライブラリ化に着手した」と伝え聞くこともありましたが、その頃からGDLライブラリを構築してきた企業さんは本当に良かったと実感されていることでしょう。ArchiCADは毎年バージョンアップしますが、GDLはおそらく100%の前(後)方互換性を持ちます。ライブラリは長く運用できてこそ価値があるのですが、GDLの互換性の高さは維持管理の観点からみて大きなアドバンテージだと思いました。
コロナ禍による長期間の自宅待機は想定しませんでしたが、GDLの版互換性の高さは前々から評価していまして、今回のリフレッシュ作業でそれを再認識することができました。マネージャークラスの方はGDLの版互換性の高さを判断根拠に加えると良いのではないでしょうか。
※実は「これは相当長引くよ」と言い過ぎて周囲に嫌がられていました。政府公式には5月6日まででしたので、それが本当の判断根拠です。