2020年4月 9日(木) 14:06 JST

さようならロボット1号、2号

  • 2019年12月13日(金) 15:27 JST
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この写真は、これまで材料実験棟に設置してあったロボット1号機と2号機です。この度、共同研究での使命を終え、新たな職場へと異動になります。


お迎えを待つ1号機と2号機

伝統木造建築の屋根模型の制作は、小さいロボットで精緻な加工ができるかどうかを確かめるためでした。加工範囲(リーチ)が狭く、可搬重量も小さいので高出力のツールを持てず1/5サイズが精一杯でした。しかし、1/5とはいえ、忠実に伝統木造構法を実現しており、ロボットによる建材加工の可能性を確認出来ました。


法華経寺五重塔初重隅部1/5模型

その後導入した1号機2号機では、加工範囲の拡大と可搬重量の向上により、実大の建築部材を作れるかどうか、その実験を繰り返しました。また、ロボットが大きくなると、動作の精度は落ちていきます。はたして許容できる加工誤差に収められるかどうか、その問題の確認もありました。さいわい、実験の過程で実建築物へも部材を提供できましたし、期待通りの良い結果を得ることができました。


大断面の加工(幅420mm、成210mm、唐松集成材)

それなのに、この年末に1号機2号機とお別れすることになったのは、加工範囲と可搬重量のさらなる向上を目指すからです。従来の大断面集成材の他にも、CLTのような断面の一辺がやたらと長い素材の普及や、木造高層建築の話題も最近では聞かれるようになりました。これからのニーズに対応して大断面の木材を効率よく加工するためには、より大きく、より力強いロボットが必要だと判断したからです。

大学に十分なスペースがあれば、1、2号機も残して新機体導入と贅沢な研究環境を構築したいところでしたが、そんな贅沢が許されるはずもなく、お別れすることになりました。


住人の居なくなったロボットチャンバー

3号機のお披露目はセットアップが完了するであろう年明け1月下旬を予定しています。

ドモアリガット・ミスターロボッツ♫