2019年6月25日(火) 22:42 JST

五重塔初重模型を解体しました

  • 2019年5月22日(水) 14:49 JST
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デジタルアーカイブ研究の最初期に作成した五重塔初重模型(1/15スケール)を解体しました。

研究室のデジタルアーカイブ化研究は2005年頃にスタートしていて、この模型は法華経寺五重塔(千葉県市川市)のアーカイブ化研究のなかで、作成した三次元モデルの機構的な正しさを検討するために2008年~2010年度の期間に作成したものです(実はこの模型は二代目で、初重1/4を作成した初代(2007年度)もあります)。



制作期間がずいぶん長いのは、モデリングしながら制作を行っていたことに加え、当時はまだ三次元プリンタが普及しておらず、三軸のCNC加工機でケミカルウッド(木っぽい樹脂)を削り出していたというのが理由です。制作の様子はこちらにまとまっているのですが、切削に時間が掛かるのに加え、下の写真のように(刃物で真上から削る)三軸では削れない部分を加工するために部品を分割したものを用意して切削を行い、組み合わせるという手順がなかなか大変でした。対して、三次元プリンタが導入されてから作成した五層目の模型では、この作業がなく、三次元モデルがほとんどそのまま出力できるのでずいぶん楽になったと感じました。

この五重塔の三次元モデルはWebベースの閲覧システム(2012年度)や、ARでの模型組み立て手順教示システム(2013年度:動画(youtubeはこちら)))など色々な研究で使っています。2016年に本格的に始動した人工技能研究では、この三次元モデルをもとに、多関節ロボットを用い1/5スケールでの木製模型の作成も行いました((動画(youtubeはこちら))

というわけで前置きが長くなりましたが、冒頭の写真のようにいつの間にか色々部材が外れてしまっていた五重塔初重模型を分解しました。三軸のCNCでこのような模型を作ることはしばらく無かろうかと思いますが、代わりといっては何ですが、昨年度の修論(こちら)や、卒論(こちら)にありますように、現在、研究室では多関節ロボットを用い、ほぼ実寸大の四脚門を作ろうという新しいプロジェクトもスタートしています。ひとまず秋のオープンラボでお披露目できればと思っていますのでご期待ください。