建築でコンピュータ、する?
2024年12月13日(金) 01:39 JST
こちらでご案内したように、今年度からGDL講習会は正課の講義の中に組み込むかたちで行っています。講義スケジュールの関係で、講習会だったこれまでに比較するとおおよそ一ヶ月遅れくらいで進行していますが、先日GDLで曲面シェルを作成する回が行われました。受講生の作品を下に載せます。
受講生が作成するのは、LIN_コマンドで頂点を結んだ状態、つまり面の張られていないワイヤーフレームまでという設定になっていますので、TAを務めるM1がPLANEコマンドで面を張って、レンダリングしてくれています。
面を張った後、B-Rep的に閉じた境界ができている(マニホールドな)もの※で、出力できそうな作品については、三次元プリンタで出力してみました。あまり大きく出力していませんが、三次元モデルとして作成したものが物として出力されるとちょっとわくわくしますね。これらは作者の学生にオマケとして贈呈しました。
※GDLのPLANEのは表裏がないですし、PLANEで囲むだけではArchiCAD上でソリッド(体積のある立体)としては扱われません。複雑な曲面をArchiCAD上でもソリッドとして表現するためには、プリミティブと呼ばれるGDLコマンド類を使う必要があります。プリミティブについてはプリミティブ要素によるモデリング -GDLメモ vol.3を参照ください。
講義のほうは現在立体トラスのモデリング、グラフィカル編集ホットスポットの使い方を終え、GDL作品を作るという終盤課題を行っているところです。この成果についても追って紹介したいと思っています。