建築でコンピュータ、する?
2024年12月13日(金) 02:08 JST
久々の記事の更新になります。昨日新しく大型の産業用ロボットを導入しました。写真でもおわかりかと思いますが人の背丈よりも高く、広範囲まで丸ノコが届きます。ノコの直径は500mm超あります。
当研究室では数年前から木質建築部材のロボットによる加工についての研究に取り組んできました(関連記事はこちらやこちら)。これまでの研究で用いてきたロボットは小型の機種のため、比較的小さな部材にしか対応できず、実物大の部材の加工は困難でした。
ロボット加工機の大型化に際しては、大径の丸ノコツールや材料を固定する台も新たに設計/制作しました。この準備に半年近い時間を費やしています。
これから実物大建築部品の加工を始めます。以前の研究での試作品は多くが精緻なスケール模型であり、理論の検証としては不足のないものでしたが、実物大のインパクトは大きな説得力を持ちます。私たちはこれ以後を本研究の実証段階と位置づけています。実大部材を作れますから、実建築に使われることもあるのではないでしょうか。
このロボットの他にも、ユニークな多軸加工機の制作と実証を計画中ですので、どうぞご期待ください。