2018年7月16日(月) 10:09 JST

建築学会大会(九州)に参加してきました

  • 2016年9月 5日(月) 16:09 JST
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    ゲストユーザ

建築学会大会(九州)に参加してきました。タイトルとしては卒業論文ないし修士論文を継承しているものもありますが、大会用にブラッシュアップし発展させた範囲に触れつつ概要を紹介したいと思います。発表したタイトルはこちらに一覧になっています。

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可動テンセグリティ構造の建築利用に関する研究 その1、その2

駆動機構により形状の可変性を持つ可動テンセグリティについての研究です。肘関節型の可動テンセグリティでは、昨年度の卒業論文で試作した引張材の可動機構(アクチュエータ)の設計を一新し、テンセグリティらしい軽やかさの実現しようと工夫しました(下図左、中)。 細胞型においても、この可動機構による方式を新たに取り入れ(下図右)、昨年度の修士論文(こちら)で取り組んだ圧縮材(ロッド)に引張材(ワイヤ)を巻取る方式と合わせてプレゼンテーションを行いました。



ビジュアルプログラミングによる構法表現に関する研究 その1、その2

ビジュアルプログラミング(以下VPL)を用いて建築の構法を表現するには、あるいは構法を表現したらどのように表現できるか、という研究です。昨年度の修士論文(こちら)では、全体のシステム構築を含めた一連の試作を行い、三手先斗栱部を構成する部品と斗栱部全体のVPL表現(下図左、中)を通して考察を行いました。当研究室では、GDLを主としてテキストプログラミングによるモデリングをよく行っていますが、テキストプログラミングでは複雑になりがちな三次元情報を(多少)見やすく整理できているように思います。変数などの影響範囲なども追いかけやすいでしょうか。大会の梗概やプレゼンテーションでは紙面(と時間)を都合で含められませんでしたが、昨年度の成果をもとに、より伝統木造構法、特に木割や規矩術を想定したVPL表現にも取り組んでいます(下図右)。こちらについてはまたの機会に紹介できればと思います。



タイルの自動施工に関する基礎的研究

多関節ロボットで建築施工ができないか、ということでタイルの施工に取り組んでいます。予め計算(設計)したペンローズタイルの配置情報(タイルの種類、位置、角度)をもとに制御コマンドを生成し、ロボットを制御しています。下図は昨年度の卒業論文)において作成したデモ動画を切り出したものなのですが、予めどのタイルがどこにくるかわかっているのであるタイミングで飛び地のようになっていても問題ないことがわかります。綺麗な目透かし張りになっています。新たなタイルデザインや貼り付ける対象、あるいはタイル置き場の問題など発展的なテーマがありますので引き続き研究を進めていきたいと思います。



在来軸組構法に関する三次元モデルとその模型の教材利用

以前、3Dプリンタによる在来軸組構法の住宅模型として紹介した模型や、その元となった三次元モデルの教材利用に関する報告です。立体物を三次元で表現することでより直観的な理解ができ、建築の構造や納まりを学習する上でも効果的だと考えています。下図に模型作成の様子を定点カメラ的に捉えたものを少し挙げますが、納まりまで形状化されてますのでさながらミニチュア現場のようで、とても勉強になりました。スケールの関係で難しいところもありますが、触れる教材としての展開も楽しそうです。ウェブベースの教材アプリケーションでは形状に加え説明文、実物の写真なども扱えますのでそれと合わせて教材利用できると良いように思いました。



BIMとコンピュータビジョンによる 写真管理に関する研究 その3、4

BIM(三次元モデル)上に施工や維持管理時の現場写真をプロットし管理しようという研究です。写真を三次元モデル上にプロットするため撮影位置・方向情報をどのように得るかという課題と、プロットした後の検索の仕方や効果的な管理手法に関する課題に取り組んでいます。過去の研究(こちらの最下段)では、撮影位置取得にARマーカをトラッキングする手法、写真に写っているオブジェクトの紐付け判定にマウスピッキングを用いていました。今回は、位置取得に三次元復元の手法であるSfM(Structure from Motion)、紐付け判定にデプスバッファを用いる方法(と色情報を用いる方法)を採用し、その試行結果を報告しました。位置取得についてはマーカ設置などが不要となりより手軽に、紐付け判定ではより高速な判定が可能となりました(詳細については別途記事を用意したいと思います)。