2018年12月18日(火) 04:33 JST

2016年度第4回GDL講習会

  • 2016年5月26日(木) 20:55 JST
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    ゲストユーザ

今年も恒例のシェルコンテストを行いました。今年は個性的な作品が多く提出されました。

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No 1.『くす玉』

折り紙のくす玉をモチーフにしていて、錐状の形をした1つのユニットを放射上に配置することで作られています。身近なものから発想を得たいいアイデアだと思います。回転や平行移動を駆使して配置しており、スクリプトからは苦労のあとをみることができました。この作品のように始点を終点をつなぐような処理は、この講習会の到達点でもある曲面の立体トラスをモデリングする際に学ぶ所謂「傾く円柱」の理屈を用いると合理的です。ぜひ傾く円柱を用いたバージョンも作って欲しいと思います。


No 2.『塔』

上部に行くにしたがって、だんだんと小さくなる四角形を多層に重ねています。四角形だけを基準にして美しい形を作ることは、簡単そうに見えて難しいことですが、規則正しくも微妙に異なる造形はパラメトリックなデザインの得意とするところでもあります。おそらくこの作品も少しずつパラメータを変えながらデザインがされたのだと思います。


No 3.『壺』

星型正多角形をモチーフにした壺のようなものです。外面だけでなく内側にも星型正多角形が表れており、とても面白いです。中央上部にある球体は、卵の形状を表す曲線が用いられています。多角形の頂点数や、星形の谷の深さなど、様々なパラメータによって、色々な形を生成できます。


No 4.『鳥籠』

鳥かごを掛けるフックの部分をはじめ、複雑な計算により求められる曲線をうまく合わせて全体が作られています。カテナリー曲線を用いた鳥かごの中には、鳥も作りこんであります(カテナリー曲線といえば、伝統木造の反り(てり)屋根の曲面がカテナリーになっています。ガウディの建築をはじめ建築に用いられることの多い曲面ですね)。異なる曲面(の方程式)からなるモデルをうまくつなげるのはなかなか難しいものです。(シェルかといわれると難しいところもありますが(全体を通して)も)よく出来ていると思います。


No 5.『くらげ』

GDLで書いたスクリプトはそれほど長いものではありませんが、一見どうなっているかわからない複雑なシェルになっています。メビウスの輪とクラインの壺を足して2で割ったような形状といいますか…、見る方向によって、シルエットが大きく変わる面白いシェルです。


No 6.『こまこまこま』

コマの上部と下部が別々の曲率によって描かれてあり、曲率を決定するパラメータをある関数に従わせることで、微妙に異なった形をたくさん作れます。一つのコマに設定しているパラメータにも規則性がありますので並べてみると意味ありげに見えますね。皆さんもお気に入りのコマを見つけてみましょう。


数式によって思いがけない面白い曲面を生み出したり、狙った形を正確にモデリングできるのが、スクリプト言語によるモデリングの面白さだと思います。 受講生はただ直線で出来たオブジェクトからはじめ、ここまでのものが作れるようになりました。シェルコンテストが終わり講習会も折り返しになりますが、 7月8日には講習で学んだ成果を披露するGDL運動会がありますので、それに向けてこれからも頑張っていきましょう。