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研究テーマのリバイバル

  • 2015年9月27日(日) 21:12 JST
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過去の研究テーマに新しい切り口を与えると、興味の探求はまだ尽きていないことがあります。今回は、そんな研究の振り返りについてご紹介します。

この技法は、数年前に修士の学生にやってもらった研究の産物です。枝の分岐のルールなどを含めた木の成長モデルから生成した仮想丸太から、実際の建築用の素材を切り出したらどうなるか正確にシミュレートするというものでした。

建築学会の論文などでは少しずつ公開し始めているものの、まだホームページではほとんどPRしていないのですが、フレキシブルな自動加工機に関しての研究を精力的に進めています。研究室レベルでは、ほぼどのような形でも切削できることが検証できつつあるので、少し余裕を持って、加工すると面白いであろう素材についても検討しようとしています。丸太からいろいろな形を切り出したらどうなるのか、まずはそこからやってみようとなったわけです。過去に造ったツールの再利用ですね。

上の図は左から、球、正二十面体、C60(切頂正二十面体)を順に切り出したものです。枝の位置もレンダリング結果に現れていますね。ありそうで今まで見たことなかったのが球でしょう。こんな風にレンダリングされている画像は過去あまり例がないのではないでしょうか。CGに詳しい方に、地味に、評価されそうな気がします。

さて、ここまで出来るなら、こんな派手な立体にも適用してみようと作ったのが下の図です。星形60面体なんですが、できれば実際に作って検証したいと考えています。形もすごいのですが木目も素敵です。楽しみです。