2018年6月23日(土) 17:29 JST

普遍の講義 「四次元をみる」

  • 2015年7月28日(火) 12:00 JST
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上の画像を入れ替えました。四次元の「正四面体」の三次元像です。20150729

今年も普遍(「教養課程」のことです)の講義「かたちの論理」を担当しました。大学学務のアレンジで工学部の学生が居ない(=建築の学生も居ない)講義なのですが、文系の学生だけでなく理学部・医学部の理系の学生との混合クラスなので、講義の構成を二段構成にしています。前半は座学、後半はスクリプトによる立体造形です。後半では好き勝手に楽しくやっています。

したがってレポートも二種類提示して個々の学生の好きな方を提出してもらっています。後半部分対象の課題はそのものズバリ、3D造形をせよ、ですが、たった4回の講義ですからかなり無理があります。それを補うためにしっかりした教科書を作って頒布しています。昨年度の最優秀作の記事スクリプティングによる造形教育の試行で、どの程度まで学生がついてきてくれるのか、参考になると思います。今年度は出題したばかりですが、面白い作品が出てくればまたこちらで紹介したいと思います。

さて、 前置きが長くなりました。普段の研究教育活動でこれは面白いなと思ったものは時間があるときに考察することにしていますが、準結晶とペンローズタイルの関係とかはかなり面白いです。アナロジーで、4次元空間を3次元空間に投影(というのか?)したらどうなのだろうと思うわけですが、今回は講義のネタでこれを取り扱ってみました。

だいたいは先人が既に解決済みなのが世の常で、このネタも既にWikipediaにありましたが、すぐに使える情報はどこにもありません。インターネットは便利なようで不便です。ネットの情報のコピペだけでは到達できない世界があるよ>学生諸君。閑話休題。もしかしたら建築デザインに使えるかもしれないし、OpenSCADを使って自分でプログラムを書くことにしました。

上の動画がそのサンプルです。原点(0,0,0,0)中心にある4次元の四乗体の周囲を視点(これも4次元空間にある)を動かしながら3次元空間に投影(でいいのか?)したものです。四乗体という言葉はありませんが、3次元の立方体のアナロジーでイメージしてください。超立方と呼ばれることがあるようです。なんとも表現しがたい物体とその動きを観察することが出来ました。4次元の作法を身につければ壁抜け出来そうです(笑)。

ソースコードは次回の更新時に教科書に含める予定です。ちなみに、最近の学生は金欠気味らしいので、教科書の価格を下げました。スクリプティングによる3D造形に興味のある方はこの機会にどうぞ。

パリのLa défenseはそのままの形をしています。建築家は4次元になにを求めたのでしょうか。