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新しい試み ~ OpenSCAD

  • 2014年7月 2日(水) 13:13 JST
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GDL講習会も7月11日(金)に作品発表会をしたら終わりです。毎年のことですが、4月に配属になったばかりのゼミ生は頼りないのですが、発表会を終える頃になるとけっこう様になるのが面白いです。今年はどんな作品が出てくるでしょうか。去年からのグラフィソフト賞(新人賞)の行方が楽しみです。

さて、修士以上の学生達ですが、新年度から研究の活動範囲がかなり広がっています。それぞれの研究については、成果がまとまり次第記事にしていくつもりですが、秋の研究室公開では未発表研究の紹介もあると思います。今年は割とハードな成果が多いのでご期待ください。

ところで、上の写真ですが、ケプラーの八角星を4ピースパズルにしたものです。モデリングしてから3Dプリンタで出力して作品にしました。パズルとしてはなかなかの難易度で、右側の完成形を事前に確認しておかないと、いきなりバラバラのピースと箱を渡されても、なかなか納められません。

他にもたくさんモデリングして3Dプリントしていますが、モデリングに使っているソフトがいつものGDLではなくて、OpenSCADというモデラーです。Blenderや123Dと違って、GDL同様、スクリプトを書いて造形するプログラムです。細かい違いはありますが、GDLを使える方ならOpenSCADも使えると思います。私たちのような建築系の教育機関ならArchiCADを無償で使えますが、そうでない場合にはこういうソフトウエアを使って3Dモデリングを学ぶのも良いでしょう。使えるようになったらArchiCAD等の商用ソフトに移行する、というのもありえるプランでしょうか。

そもそもOpenSCADでのモデリングに着手したのは、この春から教養の1年生(それも文系!)に講義をすることになり、彼らにも3Dプリントを楽しんでもらおうと思ったからです。操作がシンプルなソフトウエアであり、かつ、無条件で無償である、と2つの条件を満たしています。あとは教科書があれば完全ですね。

教科書についても実はもう作ってしまいましたが、記事を改めてこちらでお知らせします。気の早い方はAmazonで検索してみるとなにか引っかかるかもしれません。

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