建築でコンピュータ、する?
2026年8月 8日(土) 01:21 JST
ずいぶん趣のある絵柄になっていますが、当研究室で作成したデジタルアーカイブのデータをSketchUpで表示したところです。
このデジタルアーカイブはもともと、 ArchiCADにユーザの操作を監視してデータベース(PostgreSQL)に結果を反映させる独自ADDONを使って作成されています。つまり、設計データは操作しているArchiCADだけでなく、ネットワーク上のデータベースにも存在しています。CAD間でデータを交換する場合には通常、両方のCADで読み書きできるフォーマット(たとえばDXF)を用いますが、このようなデータベースがあれば、データを交換するのではなくデータベースを介して共有することができます。
デジタルアーカイブのページをご覧いただければ、この五重塔が細かいところまで作り込まれていることに気づかれると思いますが、巨大といってよいデータ量になっています。このような大規模なデータであっても異種CAD間でデータの共有が可能になります。それは、データベースにデータを残すことをポリシーとしてデータを構築したから、ともいえます。あまり言及されることはありませんが、貴重なデータをCADの外で保管することは、長期間の使用が前提となる建築においては今後特に重視されることになるでしょう。なぜなら、起動しなくなったCADシステムとの無理心中につきあわされないで済みますから。ちょっとニュアンスが違うかもしれませんがいわゆるデータ独立性は建築業界でこそ必要とされているのです。
歴史的建築物なら数百年、一般の建築でも30年程度の寿命が見込まれます。このような長い期間にわたって、建物と一緒にデータも保全したいでしょう。データの超長期保存の一手法として、標準規格に準じたリレーショナルデータベースでの運用は合理的で最も有効な手段なのです。
このあたりの技術的な取り組みについて、7月19日(金)のOPEN BIM cafe!で紹介※しますので、よろしければお出かけください。事前予約制です。
※スピーカーはK君です。
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