2018年12月18日(火) 05:17 JST

オリジナルトラッカー

  • 2012年9月 4日(火) 16:30 JST
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AR技術も社会にしっかり根付きつつあるようで、カーナビでの適用例などはこれから先の発展に大いに期待できそうな雰囲気を感じます。

当研究室でも2004年から建築分野でのARの応用を幅広く検討してきました。当時は公開されたばかりのARToolkitを使わせていただいていましたが、すぐにARToolkitPlusに移行しました。当研究室のニーズにはARToolkitPlusの方が適していたからです。

現在でもARToolkitPlusを主に使用していますが、研究が進むにつれていくつか問題が顕在化してきました。

  1. GPLライセンスのため、実の建築現場で私企業と一緒に応用試験をおこなう場合に制約を生じる可能性がある。
  2. 既に開発を終了している。

ARToolkitPlusはソース公開でメンテナンスは自分でできますから 2. についてはなんとかなります。ですが 1. はなんともなりません。そのため、2009年頃から独自のトラッカー開発が急務となっていたのですが、ARToolkitPlusがなかなかの完成度のため手つかずのままでした。2011年も終わりに近づき、特にトラッキングの精度に関するきめ細かい検討が必要になるにいたり、オリジナルトラッカーの開発に重い腰を上げました。

上の図は今回開発したオリジナルトラッカーでARを実行しているところです。マーカのパターンはARToolkitPlusとの互換性を保つためそのままとしました。併せて下の図のようにDataMatrixもマーカにできるように機能を追加しました。DataMatrixのバーコード内に3Dポリゴンデータを含ませることもできますので、位置情報とコンテンツ情報を両方保持したマーカトラッキングシステムが実現できました。

DataMatrixの解析に相当の時間がかかるため、残念ながら現状ではDataMatrixマーカを動画で使用することはできませんが、GPU対応などでなんとかならないか、引き続き検討する方針です。肝心のトラッキング精度ですが、距離を測定するアプリケーションでは従来の2倍以上良好になりました。

なにより、研究室オリジナルトラッカーシステムができたので、産学連携もやりやすくなったように思います。

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