HLAB 2020-2021

GDL講習会 シェルコンテスト

GDL講習会も第6回を迎えました。これまでのGDL講習会で学んできたことの中間発表として、シェルコンテストを行いました。 

まず1つ目の作品はこちらです。

ハートの器のような形の作品です。 GDL講習会第3回で学んだ媒介変数表示を使ったメッシュの作り方を応用してつくられています。 用いた媒介変数の一つをパラメトリックに変化させ、ハート上のメッシュを上手につくっています。

2つ目の作品です

この作品はx,y,z座標がコサインとサインの組み合わせで表現されています。 三次元モデルで見てみると、見る角度にとって随分印象が変わることがわかります。 とても少ない行数のGDLスクリプトだったのですがとても不思議で複雑な形の曲面が描かれていますね。

3つ目の作品です。

エーロ・アールニオのボールチェアです。椅子の曲線部分を上手く数式に近似して造形しています。また球の切り欠かき部分の表現にソリッド演算を使わずに描いた力作です。

そして今回優秀賞に選ばれた作品は

2変量正規分布のグラフ(上)に、ランダムな数値(中)を加えたものが(下)です。 正規分布のグラフを人工的なものにみたて、それにランダム性を加えてあげる事で人工的でない自然な形態になるようにつくられています。上手く事象を数式化しスクリプトとして記述し、形を生み出しています。形としては派手ではないですが、数式に意味を持たせる考え方がアルゴリズミック・デザインらしく優秀賞に選ばれました。 優秀賞に選ばれた作品は、3Dプリンタによって実際に作成し、プレゼントしました。

今年も見応えのあるレベルの高いシェルコンテストになったと思います。週一回の講義5回だけでここまでできるようになったのは凄いと思います。GDL講習会が終わる頃にGDL運動会が開かれますが、どのような作品が出来上がるのか今から楽しみです。