建築でコンピュータ、する?
2024年9月20日(金) 10:28 JST
2009年度建築学会大会(東北)に総勢?人で参加し発表してきました。 プレゼンテーションで用いたビジュアルから、何点か紹介します。発表したタイトルは このページ の口頭発表の欄をご覧ください。8本ありました。
まずはAR/MRから。
これは複合現実感のインテリアに対する応用です。マーカーが写っていないことに気づかれましたか?
こちらは動画のキャプチャになりますが、これにもマーカーは写っていません。1枚目とは違う手法でマーカーレスARを実現しています。詳しくは、他のページに任せるとして、とても気になるのはここに写っている建物(実物)のだめさ加減でしょうか。国立大学の教室はボロボロです。ちなみにこれでも一番ましな部屋の一つです。なんとかならないでしょうか。
3枚目は、千葉県市川市にある法華経寺五重塔(国重要文化財)の五重部分です。扇垂木になっています。半透明にレンダリングして架構が見通せます。
こちらは、同じ五重塔の1/15スケール模型作成中の画像です。私たちの作るデジタルアーカイブは「見た目」だけの復元でなく、「中身もつまって」きちんと作れることを証明しています。デジタルアーカイブは実寸で作られていますが、実寸で再現するには1重あたり1億円必要らしいので1/15で我慢です。複製を千葉大学内に建てたらどうなるかという遊びはここにあります。AR/MRはこんな風にシミュレーションに使えますね。
ここから下はアルゴリズミック・デザインです。
1枚目はL-Systemによるツリーを倒立させたタワーの案。2枚目はfDLAでビル群を生成した例。3枚目はこれまたfDLAですが、日照条件、隣棟距離制限などを組み合わせた集落配置案を歩行者視点で見たパースです。
生成アルゴリズムでは直行グリッドに沿わせないで少し「振る」ことで変化を持たせました。平面図では振れ方は控えめに見えるのですが、歩行者視点からはこのようにそれなりの主張がみられます。
以上、建築学会大会でのプレゼンテーションから抜粋して紹介しました。すべて昨年度中の研究成果です。これから秋冬にかけて今年度の卒論、卒制、修論の成果が出てきます。その成果は今年同様、来年の建築学会大会で報告します。その前にこのHPでも紹介しますのでときどきのぞきに来てください。
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