建築でコンピュータ、する?
2024年12月13日(金) 02:31 JST
「活きる木/生きる地」展(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科+山下保博/アトリエ・天工人)に行ってきました。この展示では、古民家を移築して「地域」をつくるといったプロジェクトの紹介をしているのですが、移築後の民家の配置案を、うちの研究室がアルゴリズムで作成しました。
配置案の作成には、DLA(fDLA)をベースにしたアルゴリズムを利用しました。設計条件として、民家と民家同士の距離や、民家の形状パターンや棟数、民家ごとの畑の確保などが設定され、これらをアルゴリズムに組みこんでいきました。民家ごとの畑では、建物の三次元データに対し簡易レイレーシングを行い、一日を通して敷地がどの程度影になるかを計算し、日照の確保された敷地に畑を設定する、といったルーチンを作成しました。
DLA(fDLA)では、普段数千から数万の粒子を付着させて形状を作りますが、このプロジェクトでは粒子(民家)が33棟と少なく、配置案そのものにはDLA(fDLA)で作成した形状の特徴が出ていません。が、このアルゴリズムで作成した配置案は、必ず設定した設計条件を守ったものであるといえます。建築的な設計条件をどのようにプログラムの中に取り入れるかが難しいところですね。
「活きる木/生きる地」展の研究報告の中で紹介されました。こちらです。
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