2019年7月18日(木) 05:48 JST

’08発表会の様子 -学生版-

  • 2008年7月13日(日) 16:04 JST
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GDL講習会で学んだことや、春から夏にかけて学んだ成果を発表する、通称「GDL発表会」が今年も行われました。すべて数式やらルールやらをプログラミングして造形しています。

これは毎年のことですが、この方法(プログラムを書いてモデリングする手法)を使って作品を作れという注文を出すと、どういうわけか建築から離れていく傾向があるようです。複雑な曲面屋根も楽々モデリングできる力は身につけているのですが、なぜでしょう。

学生の発表を簡単に紹介しましょう。

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■学部生による作品
tokei

時計の内部をイメージしたモデルです。歯車やゼンマイなどをプログラムでモデリングしています。遅れなく動きそうな気がします。
今後、実際に時計として機能するように、力学的な動作も取り入れたいですね。


grass

ふちに近づくにつれ、断面が四角形、八角形、、、、と変化していくグラスです。シンプルですが、プログラム的なテクニックを要するモデルですね。
赤いトリムがおしゃれですが、こちらも滑らかにモデリングしてあります。


chair

こちらはハートの形をした椅子です。 背もたれが円錐状に広がりつつ、ハートになるようにしています。
GDL講習会で行った自由曲面の作成では、上から見ると長方刑になるようなものを題材としていましたが、 このモデルのように連続平面をどこまで描くかをコントロールすることで様々な応用ができそうですね。


hata

これは旗のゆれる様子をモデリングしたものです。風の強弱などをパラメーターとして入力します。
複合/強化現実感技術で、旗のゆれる様子を表示したり、カーテンなどのシミュレーションに応用できたら楽しそうですね。

■院生による作品
kasa

こちらは、GDLではなく、AR/MRの応用研究です。図中、赤い椅子が3Dモデルですが、影がフローリングに落ちているのがわかりますでしょうか?
また、左右の写真は、ちょうど右目から見た風景と、左目から見た風景の関係になるよう撮影してあります。交差法でみることで、立体視が可能です。


kasa

アルゴリズミックなデザインによる雨よけです。
セミの羽の形態アルゴリズムを元に、パラソル骨組みを構成しています。
各部品のジョイント部分を正確に座標点制御するために、
アルゴリズムのベースにDLAアルゴリズムを用いています。
DLA:Diffusion-limited aggregation
中心におかれた粒子に,遠方からランダムウォークをしながらやって来た粒子が付着することにより,クラスターが成長することでできた凝集。



cube   renga

実は、GDLで左のキューブのような、あいまいなモデルをモデリングするのは、難しいのです。GDLで曲面を作成するためには、各曲面を表現するためにそれぞれの座標点を数学的に解釈する必要があります。
今までは、放物線やサインカーブなどで座標点を計算してきました。このモデルではベジェスプラインという、曲線を補間する方法を応用してあいまいな面を表現しています。
ベジェスプラインとは、両端の点(アンカーポイント)と、方向点(線がどのくらい引っ張られるかをきめる点)をそれぞれ端点に設定することで、二点間を滑らかにつなぐ曲線の描き方です。
右の図は、このキューブのモデルを利用して、日干しレンガの壁をモデリングしたものです。それぞれのレンガの形が微妙に違うのがわかると思います。これは方向点を微妙に変えながらレンガを置いていくことで表現しています。

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